【EC初心者向け】意外と見落としがち!インターネット通販における「売上原価」の計算

前回は「売上」について書きました。

前回の記事はこちら

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売上高と売上原価の計算方法の注意点

今回は売上原価の注意点について書きたいと思います。

原価の計算を誤ってしまうと後で大変なことになります。

逆に原価をしっかり把握しておくと、販促計画の目安も立てやすくなります。

売上原価の注意点

売上原価で注意点したいのは下記の通りです。

  • 商品原価(仕入原価)
  • 支払手数料
  • 荷造運賃
売上原価はお客様から注文を受けてお届けするまでに直接かかった費用が含まれます。
商品原価も含まれますが、今回は商品原価以外に注目したい2点を紹介します。

商品原価(仕入原価)について

商品原価は原価に占める割合が最も大きくなります。
この原価を削れば削るほど粗利益は大きくなります。
商品原価の注意点は、インターネット通販で返品が発生した場合です。
食品などの賞味期限のある商品は返品されると次の発送には使用できません。

支払手数料について

インターネット通販では以下の支払い方法があります。
  • クレジットカード
  • 代金引換
  • コンビニ後払い
  • コンビニ前払い
  • キャリア決済(docomo,au,SoftBank)
  • Amazon Pay
  • PayPay決済
  • キャリア決済
  • 銀行振込
  • ショッピングローン
それに合わせて支払手数料も変わります。

支払手数料の種類

  • 売上に対する手数料
  • トランザクション料

売上に対する手数料について

手数料は売上に対して数%が発生します。
支払方法によって異なりますが、3%〜5%の間でまちまちです。
手数料の注意点は、消費税込みの売上に対して手数料が発生するという点です。
理由は、お客様のお支払い金額が消費税が加算された金額であるからです。

トランザクション料について

続いてトランザクション料金です。
これは注文毎の処理代金のようなものです。
決済代行業者の御見積りにトランザクション 単価が書かれてあったら、1回分か2回分かを確認しておきましょう。
トランザクションの通信は往復で行われます。
つまり、通信は2回発生していれば料金も2回分かかることになります。
最近では、売上手数料だけでトランザクション料が発生しない企業もよく見かけます。

支払い手数料はキャンセルや返品でも発生する

発送前のキャンセルも返品にも支払手数料は発生します。
少なくとも注文件数のうち1〜3%程度は返品とキャンセルがあることを見積もっておきましょう。

荷造運賃について

次に荷造運賃についてです。
荷造運費には、宅配会社の運賃に加えて梱包資材も含まれます。
外部の倉庫に委託する場合は、ピッキング費用や検品料金も発生します。
注意したいのは誤送や受取拒否などの返品も費用が加算されるという点です。

損益計算書を作れば失敗が減る

このように、インターネット通販では店舗での販売とは異なる点が原価でも発生します。
インターネット通販を始める前に損益計算書を作っておけば、失敗を減らすことができます。
損益計算書を作ろうとすればインターネット通販業界の仕組みも見えてきます。
成功への道を探るきっかけにもなります。
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売上高と売上原価の計算方法の注意点
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